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ある街の日常 - 植崎茂税理士事務所

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ある街の日常

公開日:2019年12月06日(金)

皆さま、こんにちは。今回のブログ担当の(ま)です。

 

東京都内のある街、私がここに棲むようになってから、もうすぐ2年が経ちます。交通の便がよく事務所に近いことを条件に何となく選んだのですが、馴染んだ今では、好きな街です。

 

住宅街であり、すぐ近くに小学校があるので、出勤時にはたくさんの小学生と擦れ違います。
彼らはどんなに暑い日も寒い日も元気いっぱいで、ランドセルを揺らして走り回りながら歓声をあげています。何がそんなに楽しいのか、走り回っているのになかなか前には進んでいないのはなぜなのかわかりませんが、彼らの笑い声と朝陽に照らされた坂道を、美しいと思いながら歩いています。

 

昔ながらのお店なども多い街なので、家の近くにはかなり高齢の女性が経営するコインランドリーがあります。身体の小さな彼女が丸椅子の上に立って洗濯機の中を掃除しているのを見かけるたびに少し心配になりますが、挨拶するととても明るく優しい声と笑顔で返してくださるので、いつまでもお元気でいてほしいと思っています。

雨の日にそのコインランドリーの乾燥機から取り出すと感じる洗濯物のふかふかしたぬくもりが、彼女の笑顔と重なります。

一見して古いとわかる二層式洗濯機がきっちりと並んだ、おそらくもう何十年も変わっていないそのお店に、彼女が静かに繰り返してきた毎日が息づいているように思えて、その何でもない街のただの一角が、私の胸には沁みるのです。

 

休みの日の夕暮れ時に、散歩ついでに買い物でもと思いふらふらと出掛けて商店街を歩いていると、これもまた昔ながらの八百屋や惣菜店、何屋なのかよくわからない雑貨屋の店先で店主らしき人と常連客らしき人が立ち話をして笑っています。

聴いてみると、だいたい話しているのは暑いだの寒いだのと季節のことなどの世間話ですが、

妙に話が弾んでいて、片手に下げた買い物袋のことなど忘れているかのように話し込んでいます。その横を、飼い主そっくりの顔つきをした小型犬を連れた人が通り抜けていきます。


買い物を済ませて、来た道とまた違った道を歩いていると、住宅街の庭に季節の花が咲いていて、その風景と薫りを、通りがかっただけの私に楽しませてくれます(なんだか得した気になります)。

そろそろ夕飯の支度を始める家も多いのか、漂う薫りは懐かしく、顔も知らないその家庭の食卓を想います。

 

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遊び終えて家に帰ろうと急いで自転車を漕ぐ小学生の数人と擦れ違う頃、5時の鐘が鳴ります。
日没に向けて空の色が変わり、夜の気配がして、冷たくなり始めた風を感じます。
何でもない、この街だからということもないはずの夕暮れのそんな瞬間に、この街が好きだ、

と思います。皆さまはご自身の街でそんな風に感じられること、おありでしょうか。