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一日のうちで - 税理士法人 旭総合事務所

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一日のうちで

公開日:2018年06月13日(水)

皆様、こんにちは。
今回ブログ担当のMです。

皆様は一日のうち、どの時間帯がお好きでしょうか。私は夕暮れ時と、夜明けです。
灯りも音楽も要りません。空気に藍が溶けたようなあの時間には、何も要りません。

私は、幼い頃に初めて「太陽が沈む」という言葉を聞いてからしばらく、一日の終わりにはあの大きな太陽が、海の果てに沈むのだと思っていました。
沈む瞬間に海の水が蒸発する、じゅうっという音まで、聞こえるようでした。きっとその度に多くの魚が死んでしまうのだろうと、悲しくなった覚えがあります。
私が眠りにつくように、太陽も海の中で眠るのだと思っていた、そして朝になれば、また熱を帯びて海から生まれるのだと思っていたのです。
太陽が自分が思うよりもずっとずっと大きいということ、星には休みがないことを知ったのは、何年も後のことです。
今でも日が沈むのを目にすると、当時想像で描いていた光景が、私の目には浮かびます。

夜明けの月の、細い稜線を眺めるのも好きです。
明るくなり始めた空で、月が透き通るように見えるとき、それはより繊細なものになる気がします。
光が射すと、星の輝きもそれまでとは変わります。一瞬強く光り、白んだ空に馴染んで消えていく、その時間はとても短いものですが、太陽と、月と星とが、存在の大きさを入れ替えながら同時に目に映るとき、空と呼んでいるあの空間の向こうには、確かに宇宙というものがあるのだなぁと改めて感じます。
そんなことを考えていると、静かだった街に、新聞配達のバイクの音がして、どこか控えめな電車の走る音も聞こえてきます。

何かと何かが交錯する時間というものには、感じさせてくれるものも多くあり、与えられているものの美しさを目にすると、心が凪いでいくのがわかります。

どちらも毎日訪れる時間帯ではありますが、なかなか立ち会うことができない時間帯でもあります。でもきっと、だからこそ好き、というのもあるのでしょうね。

皆様がお好きな時間帯には、どのような魅力があるでしょうか。